初心者陸マイラーにはわかりにくい「マイ・ペイすリボによるマイル還元率アップ法」の解説
注意!
マイ・ペイすリボによる還元率アップサービスは2022年8月10日に終了し、8月11日から新サービスに改定予定です。
私が、陸マイラーのマイ活の勉強を始めたときに最初につまづいたのが、ANAVISAカードのマイ・ぺイすリボによるマイル還元率アップです。
マイ活の基本的なお勉強が済んでいることを前提としているのか、読んでいて非常に混乱するサイトが多く、
ソラチカカードは必須のカード!新ルートはTOKYUルート!などのワードが出てきて、
「ん?結局何の話してるのこれ?」となかなか理解できなかったので、
本記事ではマイ・ペイすリボに関して最低限理解しておけば良いことをまとめました。
もくじ
マイ・ペイすリボでマイル還元率を上げるために必要なこと
結局何がわかってなきゃいけないの?というと
実は次のたったの2つのことを理解しておけば良いことなのです。
- 毎月リボ払いの支払額の増額申請をして、月のカード引き落とし額を変更する。
- もらったVポイントの通常ポイントをANAマイルに変更する。
たったこれだけのことなのに、なぜ私はなかなか中身を理解することができなかったかと言うと、
月の支払い額の変更には
→月のカード引き落とし額をうまく調整すれば、損する手数料が10円くらい減る方法がある!
VポイントのANAマイルには
→VポイントをANAマイルに直接変換すると0.3%の還元率だけど、
ボーナスポイントをまず違うポイントに変換して、更に他に変換して、ANAマイルにすると0.05~0.1%還元率がアップする! そのためには他のクレジットカードが必須!
みたいな細かいテクニックがたくさんあって、それが説明の途中で入ってくるので、
私のような素人には情報過多! 何言ってるかわからない!という状態になってしまったわけです。
0.01%でも多くマイルを貯めてもらいたい!という陸マイラーさんの親切心は大変ありがたいのですが、
まず概要をわかった後で詳細を勉強したほうが理解が早い!と思いますので、
ここでは概要のみをできるだけわかりやすく書きたいと思います。
マイ・ペイすリボを使うとANAカードの還元率が上がる
さて、なぜ陸マイラーが躍起になってANAVISAカードのマイ・ペイすリボについて語るのかと言うと、
それはマイ・ペイすリボを使うとマイルが貯まるからです!
正確に言うと、ANAのVISAカードは月の決済額に応じてマイルに変換できるVポイントがつきますが、
マイ・ペイすリボを使うとそれにプラスアルファのボーナスポイントがつくのです。
つまり
ANAカードのマイル還元率が上がるのです。
ですので、
マイ・ペイすリボを使うと
ANA VISAカードはANA VISAゴールドカード並に、
ANA VISAゴールドカードはANA VISAプラチナプレミアムカード並に、
還元率が上がります!
ANA VISAプラチナプレミアムカードでマイ・ペイすリボを使うと最強の還元率を持つカードにすることができます。
ただ個人的には、
「マイルを貯めるためにあまり面倒なことはしたくない」という方は使わない方がいいと思います。
私は面倒なことが嫌だったことと、少額でもカードローンはしたくないので、マイ・ペイすリボは使っていません。
ただ、仕組がわかった上で、やるかやらないかを判断するのが良いと思います。
仕組みをできる限りわかりやすく書きましたので、面倒なことがお嫌いな方も引き続きお読みくださると嬉しいです(笑)
マイ・ペイすリボを使って、マイル還元率を上げるスキームとは?
では、マイ・ペイすリボとは何なのでしょう?
リボって単語が入っているので容易に想像がつくかと思いますが、
マイ・ペイすリボとは三井住友カードの登録制のリボ払いのサービスになります。
マイ・ペイすリボに登録するとカードでの買い物がすべてリボ払いになります。
そして予め登録した基本の月払い金額分だけ毎月支払っていくというシステムです。
残った支払金額はリボ払いとして来月以降に持ち越していきます。
毎月の支払いを一定にしたい。そのためには多少のカードローンは厭わないという方には便利なサービスと言えますが、
マイルを貯めて得したいという方には、そういう方はあまりいらっしゃらないですよね(汗)
カードローンの利息を払って、マイルのポイント貯めても本末転倒ですから・・・
ただこのシステムを工夫して使うと、お得にマイルを貯めることができるのです!
ポイントは以下の2つです。
ポイント①マイ・ペイすリボを使うとVポイントが2倍もらえる!
ANAカードでは毎月支払った金額に対して200円毎に1ポイントのVポイントという三井住友カードのポイントがもらえます。
このVポイントがANAカードの還元率に応じて自動でマイルに変換されているので、ANAカードは決済すると自動でマイルが貯まるのです
(ゴールドカードだとVポイント1ポイント=2マイル、プラチナカードだとワールドプレゼント1ポイント=3マイル)
マイ・ペイすリボを利用すると月に獲得したVポイントと同じ数のVポイントが追加されます。
このVポイントをマイルに変換すると、ANAカードの還元率がアップする!というわけです。
で、ここで少しややこしいのは・・・
ボーナスでもらったVポイントは通常ポイントという名称になっており、通常ポイントは自動的に変換されません。
さらには、マイルに自動で変換されるポイントと同じ還元率でマイルに変換できないんです。
Vポイント1ポイントを直接ANAマイルに変換すると0.6マイルになります。
ところがこのカードをつかえば、他にいい変換方法があるんです!・・・と細かいテクニックに入っていくと話がとたんにわかりにくくなるので、ここでは割愛します(笑)
ポイント②最低限の手数料さえ発生すればマイ・ペイすリボを使ったことになる
さて次のポイントです。
聡明な皆さんならお気づきかと思いますが、
やったーボーナスポイントもらえるぞー!
とそのまま無邪気に毎月リボ払いしているとボーナスポイント以上にリボ払いの金利で損をしてしまいます。
200円ごとに0.6マイル分のポイント獲得に対して、リボ払いの金利は15%ですから計算するまでもありません。。。
そこでこのスキーム非常に重要なポイント
ボーナスポイントを貰える条件は「リボ払いにより手数料が発生すること」が登場します。
ボーナスポイントは実際にリボ払いで支払った金額に対してつくのではなく、
リボ払いが少しでも発生した月の支払金額の全てにつきます。
そして、マイ・ペイすリボでは基本の月払い金額をシステム登録時に設定しますが、毎月支払い料を変更することができます。
いつもよりたくさん買い物しちゃったとか、今月はボーナスでお金に余裕がある!
などの毎月の金銭事情は変動しますので、当然、必要なシステムかと思いますが、
マイ・ペイすリボの以下の特徴を利用して、
- 利息は繰り越した金額につく
- ボーナスポイントはその月支払われた金額につく
- 毎月の支払金額は変更可能
- ボーナスポイントを貰える条件は「リボ払いにより手数料が発生すること」
このスキームでは、
支払い料の変更システムを使って、毎月の支払い料を変更し、
実際のリボ払いとして支払いを翌月に回すのは、利子がかかる最小の金額にする。という作業を毎月行います。
翌月に繰り越すリボ払いは利息がつく最小の金額だけにして、残りのカード利用金額はその月に支払って、利息はつかないけどボーナスポイントはガッツリもらう!ってことですね。
当月の支払額は次にように計算します
当月カードを使用した金額 - リボ払いにする金額2000円 = 当月の支払額 (2000円のリボ払いの手数料(金利)は25円)
そして、
当月の支払額 - 基本の月払い金額分 =当月の支払い増額分
として、支払い増額手続きをします。
すると、
手数料は25円しかかかってないのに、
当月の支払額全体に対してVポイントが発生し、それと同額のボーナスポイントがもらえて大変オトク!
ということになるわけです。
(リボ払いにする金額は500円くらいまで攻めれるみたいです)
どうでしょう?理解していただけましたでしょうか?
わかりやすく書いたつもりですが、
書きながら、やっぱりややこしいスキームだなぁと思ってしまいました。。。
マイ・ペイすリボでマイルを貯めるスキームのデメリット
デメリットはとにかく面倒ということです(笑)
慣れればやることは簡単なのかもしれないですが、
ルーチン化するまではとにかく面倒です。
当月の支払い増額変更が面倒
増額手続きする金額は、
当月カードを使用した金額 - リボ払いにする金額2000円- 基本の月払い金額分 =当月の支払い増額分
になります。
そして、
月の支払金額の変更は、当月の決済金額が確定後、口座からの引き落とし日から所定の日数前までに行うのですが、
期日は、引き落としに利用する金融機関により異なるので、それを調べないといけないです
そして、
支払金額が変更できる期限を過ぎてしまうと、支払金額はもう変更できません!
さらには、
また支払金額の変更手続きは毎月1回しかできません!
これが本当にめんどくさいんです・・・いつでもやれないってのが・・・
間違った金額を申請するともうWEBから二度と直せません(カードデスクに電話したら直してくれます)
カードの利用金額が確定する前に、増額申請して、その後にカード利用しちゃうと、リボ払いに回ってしまう金額が増えてしまったりします。
なので
増額申請は必ずカードの利用金額が確定した後にやりましょう!
カードの利用金額が確定すると、三井住友カードから「お支払い金額のお知らせ」というメールが来ますので、
そのメールが来た後にVpassにログインして、
お支払い金額変更→次回お支払い金額(最低お支払い金額)にご希望の金額を増額する。
と進むと
追加お支払い可能額というのが表示されますので、
そこから1000円~2000円引いた額を、一部追加して支払うとすればいいです。
お支払い金額確定後だと、このようにVpassでカード利用額と基本の月払い額の差額を表示してくれるので、
当月の支払い増額分の計算するに頭を使う必要はありません。
なので、このスキームでは、
毎月月末あたりに、カードの利用金額が確定した後、支払額の増額申請すること!だけ、とにかく忘れずにやればよいのですが、
それがきちんとできないと、利息を多く払いすぎたり、利息を発生させそこねてボーナスポイントがもらえなかったりしてしまいます。
ボーナスポイントをマイルに変更するのが面倒
次の面倒なポイントです。
ただ、これはボーナスポイントの還元率にどれだけこだわるかによります。
ボーナスポイントは自動でマイルに変換されないので、毎回自分で変換する必要があります。
還元率が0.3%(100円あたり0.3マイル貯まる)でよければ、
VISAカードのインターネットシステムVPassでVポイントの通常ポイントをANAマイルに直接変換するだけですので、それほど面倒では有りませんが、
自動でマイルに変換されるポイントと比べるとVPassでの作業は手間といえば手間です。
しかし還元率にこだわると面倒さは、この比ではありません!
そしてこれが、「マイ・ぺイすリボ」に対する私の理解を苦しめた諸悪の根源になります(笑)
還元率にこだわると以下のような作業が待っています!
例えば還元率を0.375%にしたいなら以下の作業が必要です(2020年1月時点)
- ワールドプレゼント(ボーナスポイント)を中部電力のカテエネポイントに変換
- カテエネポイントを静岡鉄道のLuLuCaポイントに変換
- 静岡鉄道のLuLuCaポイントを東海ガスのTLCポイントに変換
- TLCポイントをサイバーエージェントのポイントサイト.moneyに変換
- .moneyを東急のTOKYUポイントに変換
- 東急のTOKYUポイントをANAマイルに変換
ちなみに最初のワールドプレゼントから最後のANAにたどり着くまでに
約190日間かかるそうです。
・・・すみません。
私は陸マイラー失格かもしれませんが還元率0.075%アップのためにこんな面倒なことやりたくありません。
しかもこれを理解するためにかかった時間が虚しいです・・・
そしてソラチカカードとかTOKYUカードが必須!とかいうコメントは、
そのクレジットカードがあると、上記変換ルートの中で変換効率が上がる部分がある。
ということから来ているんですね。
上記の例だとTOKYUポイントからANAマイルに変換するところでANA東急カードがあると変換効率が上がります。
最近ソラチカルート閉鎖とかたくさんブログに書かれてるのは、
変換ルートの中にソラチカカードのメトロポイントが入らなくなった。
具体的にはポイントサイトからメトロポイントに変換できるルートが無くなったということを指しています。
(メトロポイントからANAマイルへの変換は今も可能です)
そして、そのメトロポイントに換わるポイントとして、今、TOKYUポイントが注目を浴びているわけです。
TOKYUポイントは通常2ポイントで1マイルになるのですが、
ANA TOKYU POINT ClubQ PASUMOマスターカードを持っていると、2ポイントで1.5マイルになるんです。
なので、ソラチカルート閉鎖のあとはTOKYUルート!ANA東急カードは陸マイラーに必須!
みたいな話になるわけです。
まとめ マイ・ペイすリボは活用すべきか?
さて、長々説明してまいりましたが、
いかがでしたでしょうか?マイ・ペイすリボを使ってのマイル還元率アップ!
マイル還元率アップの方法と、全体像ご理解いただけましたでしょうか?
ちなみに私は、以下の二点からマイ・ペイすリボによるマイル還元率UPは見送っております
- 日頃の注意は不動産投資に向けておきたいので、毎月カードの支払額変更を気にしながら生活するのは嫌
- 銀行から融資審査を受けた際に信用情報にカードローンの利用履歴が少額ながら残ってしまう
できる限り、生活しているだけで自然にマイルが貯まっていくようにしたいですし、
銀行から不動産投資の資金の融資を受けたいときに、
融資担当者から「カードローンされているみたいですが何に使われてますか?」と聞かれて、
「これこれこういう仕組みでマイ・ペイすリボでカードローンするとマイルがたくさん貯まるんです!」
と答える度胸はありません・・・(。>﹏<。)
マイ・ペイすリボを使ってマイル還元率UP!
これら面倒さ、かかる時間を踏まえて、やるかやらないかはご自身で判断されるのが良いかと思います。
面倒さをなるべくなくした自動化・ルーチン化の工夫はやりようがあると思いますので、
具体的にどれくらいのマイルを貯めたいのか、
どれくらいマイルの還元率なら自分が満足するかの目標から逆算して、
この方法を使うべきか、また変換効率を上げるカードを入手すべきかを考えると良いと思います。
注意!
マイ・ペイすリボによる還元率アップサービスは2022年8月10日に終了し、8月11日から新サービスに改定予定です。
補足 ポイントサイトを活用したマイ活に関して
今回の記事の中で、マイ・ペイすリボでボーナスポイントをゲットすることはともかくとして、
還元率0.075%アップのためにANA東急カードを作るなんて、とてもできないと書きましたが、
ではなぜ、陸マイラーはANA東急カードを作るのでしょうか?
それはマイルを貯める方法に複数の方法があることを理解すると、とても良くわかります。
マイルを貯める方法は大きく分けて以下の4つです。
- 飛行機にたくさん乗る
- クレジットカード決済でマイルを貯める
- クレジットカードを他人に紹介してマイルを貯める
- ポイントサイトを紹介したり、
ポイントサイトの案件(クレジットカード、口座作成、サービス利用)でポイントを貯めてマイルに変換する
そして、4番めの方法でマイルを貯めるにはANA東急カードが必須です。
なぜなら4番目の方法は、マイルを直接貯めずにポイントサイトでポイントをたくさん貯めて、それをマイルに変換することでマイルを貯める方法です。
この方法では、ポイントからマイル変換効率が50%になるか75%になるかは大変な違いになるわけです。
変換ルートの開拓や実行は、実際どれだけマイルを貯めれるかの生命線です。
そして、そのマイルへの変換ルートは、マイ・ペイすリボで貯めたワールドプレゼントにも当然使えるので、
そりゃそのルートを使って還元率を上げておこう!という人もたくさんいます。
そうすると、ポイントも高還元でマイルに変更できるし、マイ・ペイすリボにも活用できるし、
TOKYUカードは陸マイラーにとって必須の1枚です!という表現になるのです。
ですので、
例えば、不動産投資の経費がたくさんかかるので、せめてカード決済してマイルを貯めたい!という人などには全く不要のカードになります。
マイルを貯めるときは、自分がどの方法でマイルを貯めるかを決めて、
それに適したカードを作らないと、無駄なカードをたくさん作ることになってしまいますね。
ちなみに、
- 飛行機にたくさん乗る
- クレジットカード決済でマイルを貯める
を選ぶなら、
買い物も納税も、航空券の購入でも非常に高い還元率のANA VISA プラチナ プレミアムカードをおすすめします!
通常還元率1.5%、マイ・ペイすリボで還元率1.8%までアップの最強カード
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